書評
意思と表象としての世界全3巻 ショーペンハウアー 西尾幹二訳 中央公論社
この本は哲学の本とは思えないほど読みやすい本である。内容はと言えば、非常に著者の独断と偏見にあふてているというのが印象であり、かつある意味とんでも本に近いと感じた。しかし第3巻の道徳論は人間だれしも感じていることを明快に述べており、面白いと思う。
2012年3月3日
ヘンリーソローの日々 ウォルターハーディング著 山口晃訳 日本経済評論社 9975円
昔からジュンク堂においてあり目をつけていたんだが、なにせ1万円もするので買うのをためらっていた。が思い切って買った。買って良かった。内容はソローに興味がある人なら面白いと思う。ハードカバーで700ページ以上あり伝記の決定版的なところだろう。おそらく訳がいいためだろうか非常に読みやすいといっておこう。
2012年3月4日
幸福について―人生論 (新潮文庫) 橋本文夫訳 578円
たまたま本屋で見つけて買った本。4年くらい前かなあ。面白い本でよみやすく名著です。値段も抜群に安いんで買ったらいい本ですよ。ヨーロッパのインテリの本ってのは平気で大衆をばかにするんですよね。ラッセルの幸福論もそうです。
2012年3月11日
久々に読んでみたが、この人は本当に不幸だったんだろうなと思ったよ。口先だけで人生は苦悩だと言っているんじゃなくてね。人間に対する異常なまでの不満。それから慎重すぎること
2015 年12月22日
それでも地球は回っている 近代以前の天文学史 青木満著 2310円
天文学の歴史について非常にわかりやすく書かれています。その上読んでておもしろい。名著です。この本によるとチコが突然死したのは、ケプラーが殺したためとのことです
2012年5月1日
人間失格 太宰治
余りに有名な本ですが。まあ、よくできたおもしろい本なんじゃないでしょうか。太宰の初期の作品の「思いで」に比べると筆力の進歩を感じますね。太宰のだいたいの本同様、自分をモデルにした小説です。ほとんどはフィクションだと思います。
2015年8月31日
ヒルティ― 幸福論
この本は全く持ってレベルが低いよ。岩波文庫に載せるような本ではない。まだ新しいので歴史的価値もないしね。言い方は悪いが頭の固い年よりが殴り書きしているって感じだった。
2015年12月22日