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この芝刈り機を使っています

北海道で種からの芝生育成奮闘記

北海道の札幌で種から芝を育て、それなりにうまくいったので、私が学んだことを役立てるつもりでここに記そうと思う。もちろん個人的体験なので思い違いもあろう。種から芝をはやしてどんなふうになるかというと、下の写真のとおりである。これは夏から秋にかけてで、一番芝が綺麗な頃である。春は雑草が多くてもう少し汚い。

2018年8月7日

2018年9月25日

2018年10月2日 上から

種をまく

どんな種をまくか

まず種の種類だがこれが一番大事である。北海道のホームセンターといえばホーマックである。ホーマックでは2種類の種が売ってあるのだが、決して写真の左の方の種は買ってはいけない。絶対に右の方を買うべきである。これさえ買えばほぼ成功といってよい。 左のはケンタッキーブルーグラスなのだが、私はこの種を3年間使ったがうまく行かなかった。この種の芝は1年目はいいのだが、冬を越すとだめになるのである。特に密に種をまくと根が育たないせいか、翌春、まったく貧弱な芝しか生えてこないのである。それで 4年目からは試しに右の種(645円)を使ってみたのだが、全くもってうまくいった。これはケンタッキーブルーグラスとトールフェスキューとペレニアルライグラスの3種類が入っている(2019年6月の時点では中身が少し変わったようだ。ケンタッキーブルーグラス、クリーピングレッドフェスキュー、ペニョグラスである。値段も753円に上がった。)。これに入っているフェスキューとライグラスは成長が早く、すぐ立派な芝になってくれる。その上、冬を越して春になってもしっかり生えてくる。種を密に撒きすぎたからといって生育が悪くなるということもない。

蛇足だが、なぜ最初の頃、左側の種を買っていたかというと、単位あたりの値段が安かったという、ただそれだけである。

種まきの時期

種まきの時期は、札幌なら5月以降くらいかな。それより前はどうなのかわからない。5月以降なら真夏でも問題ない。秋は9月の初めくらいには種まきをしたほうがいいとは思う。10月になれば芝の成長がとまるからだ。

日当たり

日当たりはいいに越したことはないが、昼の時間帯、9時から3時位の間に2時間くらい日が当たれば大丈夫だと思う。建物に囲まれて暗いところだと難しいかな。

種をまく場所の土だが、あまりこだわる必要はないと思う。草が生えていれば、耕して根ごと取ってしまったほうがいいだろう。小石程度はあっても全然構わない。土の中に石がある程度は全然いいが、表面に石がある場合はもちろん取ったほうがいい。その部分に芝が生えないからである。ただあんまり石に神経質になる必要はないと思う。

種をまく面を平らにするにはレーキを使えばいい。レーキがないなら土を棒でなでれば平らになる。

種まき

種の量だが、袋の説明書きにあるように1平米あたり60ccくらいでいいと思う。これより多くても特に問題はない。土に種をまくだけでもいいのだが、できたら土を種の上からかけたほうが良い。何故かと言うと土を上からかけないと種がすぐ乾いてしまうからである。もう一つは土をかけないと蟻が種を運んでいってしまうからである。私の庭では運んでいってしまった。土のかけ方だが、私は下の写真のふるいでかけている。500円くらいである。

これだと均等にかけられる。手でかけると、どうしても一箇所に大量の土がかかりがちである。でも、もちろん手でかけてもなんとかなる。わざわざ買う必要はない。土をかけるのが面倒の場合、レーキなどで土を引っ掻けば種に土がかかる。土をかけるより楽なので面倒なときは私もこの方法をとる。しかし土をかき混ぜることによって種の分布に偏りがでがちになる。かける土だが、私の場合はそこらの土をかけている。しかし庭にある土だと雑草の種が入ってしまう。本当なら、砂とかピートモスでもホームセンターで買って、かけたほうがいいとは思うが、わたしは節約のためにやっていない。種まきのときに種を踏んでも問題ないと思う。

水撒き

種を撒いたあとは水まきである。土が乾かないようにしなければならない。最低でも朝晩たっぷりまいたほうがいい。できたら、土が乾いたらすぐ撒いたほうがいいとは思う。私は水撒きのときは種をあえて踏むようなことはないが、踏んでも多分問題ないと思う。そして、早いものは5日くらいで芽が出る。

どうだろう、芽が出て3週間くらいしたら、長さなら15cmくらいになったら、芝を刈ればいいかな。最初は芝が抜けないようにハサミで切ったほうがいいとは思うが、芝刈り機でも良いと思う。まあ、ここらへんは神経質にならずに様子をみながらやってけばいいと思う。あとは1週間に1回くらい芝刈りをする。もう根が抜けないようになったら、芝刈り機でやればいいと思う。種まきから2ヶ月もすればガッチリした芝になる。

その後の芝の管理

芝刈り

芝刈りの頻度だが、私は1週間に1回くらいしている。上の写真の芝刈り機(アマゾンへリンク)をアマゾンで7千円で購入した。それで刈っている。芝刈り高は一番高い3.6cmに合わしている。4シーズン使ったが故障はない。特に手入れもしていない。もちろん手で刈ってもいいが、広いと大変である。

肥料

私は肥料は月に1回くらい(芝用でもなんでもない)普通の化学肥料をまいている。1平米あたり、かるく手で1つ握ったものを撒くという感じ。本来は堆肥を撒くのが一番いい。堆肥だと芝がいきいきと密に生えてくるよ。面倒でなければ年に1回くらい堆肥を撒くとよい思う。

水撒き

5月から7月くらいに雨が少ないときに水撒きをしている。雨が少ないとどうしても芝が黄色くなる。それは水撒きである程度カバーできる。札幌では5月から7月は雨が少ない。そして日差しも強い。しかし、不思議な事だが、水撒きよりも雨の方が芝に効果的なのである。水道水に入っている薬剤のせいなのかな。7月後半以降になると日差しも弱くなり、雨も多くなるので水撒きをすることもない。

雑草対策

芝刈りをすると、刈り込みに弱い草は自然に消滅する。しかしそうでないものもある。たんぽぽ系(写真左)とかギシギシ(写真右)などである。そういうのは基本的には草刈りハサミで根本から切るという方法でやっている。根で蓄えた養分を使って、再び生えてくるが、何度も繰り返すと栄養失調になって生えてこなくなる。たんぽぽ系は根こそぎ抜くことも可能であるが、ギシキシは根が太く長く曲がっているので不可能である。だから根本を切る方法しかないのである。厄介なのがクローバーである。これは刈り込みにも強い。横に広がるので根本から切るのも難しい。だから手でまめに取っていくか、熊手で引っ掻いて芋づる式に取っていくしかないだろう。ここらへんは試行錯誤中である。雑草を抜いたりする作業は息抜きにもってこいなので、疲れたときなどによくやっている。天気のいい日とか気持ちいいよ。

追い撒き

芝の薄いところには種を撒いて、密にしたいところだが、これは案外難しい。そのまま撒くとあまりうまくいかないのである。それで、種に土に混ぜて撒いたほうがいいと思う。その土はできたら、庭にある土でなく、市販の砂やピートモスなどがいい。要は雑草の種がはいってないものがいいということである。だから、もちろん、砂でなくてもいい。堆肥がいいんじゃないかな。ただ、私は庭の土に混ぜて追い撒きをしている。種の量は案外多めがよい。

その他

芝に土をかけると(いわゆる目土)確かに芝の生育は良くなる。ただ、私はあまりやっていない。それと、土に穴を開けると土の通気性がよくなって、芝の生育にいいらしいが、これは全くやっていない。ミミズがよく穴を空けてくれるのでそれで耕されているのかもしれない。

以上、種から芝の育成を5シーズンやってきて、感じたことを書いた。また、気づいたことがあれば書いていきたい。

2019年6月16日